記憶をそっとほどく、やさしく素朴なおやつ
小鹿野ひまわり福祉会 ぶんぶん のお菓子
食べもの・おみやげ
- おがのの実り
- スイーツ
- バス停より徒歩20分以内
- 子どもと一緒
- 買い物
2026.3.5
道の駅で出会った、忘れられない素朴な味
両神の道の駅に併設する農産物直売所で、ふと手に取ったお菓子があります。ネコやイヌの形に型どられた「動物クッキー」や歌舞伎の隈取りのシールが貼られた「かりんとう」。派手さはありませんが、口に運ぶとどこか懐かしく、心にすっと残るやさしい味わいでした。
気になって裏面の表示を見ると、製造者として記されていたのは「小鹿野ひまわり福祉会 ぶんぶん」。聞き慣れないその名前に、どのような場所で、どのような人たちがこのお菓子を作っているのだろうかと興味が湧きました。
地域と人をつなぐ福祉のかたち
「ぶんぶん」は、社会福祉法人 小鹿野ひまわり福祉会が運営する就労継続支援B型(疾病や障がいなどの理由で一般企業で働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供する)の事業所です。おがのまちを拠点に、同法人が展開する学童クラブや障がい福祉サービスとともに、地域の暮らしを支えています。
ぶんぶんでは、知的障害や発達障害のある方を中心に、一人ひとりのペースを大切にしながら、作業を通じて働く力や社会との関わりを育んでいます。困りごとがあれば職員が寄り添い、無理なく、安心して働き続けられる場所づくりを大切にしています。
懐かしい味で、人の心にそっと寄り添う
地域福祉と雇用を支えるぶんぶんの想いは、お菓子づくりのこだわりにも表れています。
代表を務める高橋喜久子さんは、「一人で寂しさを感じている人を、少しでも元気づけたい。自分にできることは何だろうか」と、これまで考え続けてきたといいます。お菓子づくりでは、「地産地消が当たり前だった時代の地粉」を使用し、砂糖・塩などのシンプルな調味料を選んでいます。昔ながらの素朴な味を通して、子どもの頃の楽しかった記憶を思い出したり、おばあちゃん家に遊びにいった時のような懐かしさを感じたりして気持ちが少しでも明るくなってほしい。そんな想いが、素材選びや味づくりに込められています。
2026年4月からは移動販売も予定されており、買い物に出かけることが難しい高齢者のもとへ、食品とともに笑顔を届けていく予定です。
両神道の駅で出会うこのお菓子には、そんなやさしい仕事の物語が詰まっています。

