見て、触れて、もっと知りたくなる“小鹿野歌舞伎”

小鹿野歌舞伎さろん

歴史・文化

  • バス停より徒歩20分以内

2025.10.31

おがのまちの文化・伝統に触れられる場所

「小鹿野歌舞伎」は江戸時代から約230年にわたり受け継がれてきた地芝居で、埼玉県指定無形民俗文化財となっています。町内では、十六・小鹿野・津谷木・奈倉・上飯田・両神小森の6カ所に伝承され、各地の神社の祭りで地元の氏子が中心となり歌舞伎を演じています。「町じゅうが役者」と言われるほど地域に根ざした、日本でも指折りの“歌舞伎の町”おがのまち。その歴史を、貴重な資料をはじめ衣裳や小道具の展示、そして写真や映像などから学べるのがここ「小鹿野歌舞伎さろん」です。

今につながる小鹿野歌舞伎の歴史を、さまざまな資料で辿る

初代・坂東彦五郎が一座芝居組織をし、その後明治・大正期に最盛期を迎えた“小鹿野歌舞伎”。特に1911年から1971年まで中心街の愛宕神社にあった本格的な芝居小屋“愛宕座”での公演は、映画やテレビが普及する前は、この町に住む人の愉しみだったそう。また、子ども達も踊り手として参加するなど、ここはまちの人たちの歌舞伎の発表の場ともなっていたようです。「小鹿野歌舞伎さろん」ではその頃の広告など貴重な資料や、演じている様子の写真なども展示されています。

写真や映像はもちろん、実際に触れられる小道具の実物も

今でもおがのまちでは、町内に6カ所ある歌舞伎の伝承地で年に数回の公演が行われていて、そのさまざまな演目の動画を見られるのも「小鹿野歌舞伎さろん」ならでは。地域によっては祭り屋台(山車)に芸座・花道を張り出す舞台や、麦わらぶきの舞台も現存していたりと、その多様な様子も模型や写真で学べます。さらに下座音楽の楽器に実際に触れることも。お祭りなどで実際に“小鹿野歌舞伎”を経験する前後に、ここで歴史や概要に触れると、より“小鹿野歌舞伎”への興味が深まるかもしれません。

小鹿野歌舞伎さろん

住所〒368-0105 埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野167番地1(小鹿野文化センター2階)

営業時間9:30~16:30

定休日12月29日~1月3日

TEL0494-75-0063(小鹿野文化センター・生涯学習課)

HPhttps://www.town.ogano.lg.jp/kabuki/