埼玉の奇獣の復元模型や、珍しい化石に出会える、楽しい学び場

おがの化石館

歴史・文化

  • ジオスポット
  • バス停より徒歩20分以内
  • 子どもと一緒
  • 川・滝

2025.10.31

太古の日本を想像できる、展示の数々

1550万年前は、海が広がっていたと言われる秩父盆地。かつてここが海であったことを教えてくれる化石の数々が展示されているのが「おがの化石館」です。館内に入って正面で出迎えてくれるのは、おがのまちの般若地区(現在の「般若の丘公園」)で発見され、天然記念物にもなっている埼玉の奇獣“パレオパラドキシア”の骨格復元模型。その他、新種として認定された古秩父湾のオガノヒゲクジラやチチブサワラなど、この地域で発掘された化石をはじめとして、国内外の珍しい化石が展示されており、秩父地域だけでなく日本列島形成期に関する知識を学べます。

秩父地域が“古秩父湾”だった頃に思いを馳せる

1階の展示フロアに展示されている“パレオパラドキシア”の骨格復元模型はその迫力にも驚きますが、骨格化石の産出状況や、化石になるまでを説明しているパネルもあり、“たしかにこの地域で生きていたんだ!”と実感できるはず。さらにその周りには、施設の周辺で出土したさまざまな海に棲む生き物の本物の化石や説明が展示、説明されているので、地質初心者や子どもも当時に思いを馳せながら学ぶことができます。また、詩人・宮沢賢治は盛岡高等農林学校在学中の1916年、秩父の地質巡検で小鹿野町を訪れました。館内には、当時に知人へ送った手紙のレプリカも展示されています。文学と地質、両方に心を傾けた賢治の足跡に触れられるのも、おがの化石館ならではの楽しみです。

身近なものから珍しいものまで、さまざまな化石と鉱物の展示

“日本の地質百選”にも選ばれている“ようばけ”を望める2階フロアには、国内外の珍しい化石や関連物の数々が。アンモナイトや三葉虫など教科書で見覚えのあるものから、蚊やホタテといった身近に感じる化石、さらに砂漠のバラのような“偽化石”と呼ばれる化石のようで化石ではないものまで、幅広く展示されています。同館正面には芝生広場が広がり、”ようばけ”を背景に、かわいらしくキャラクター化されたパレオパラドキシアの親子像もあるので、館内を回ったあとにここで記念写真を撮るのもおすすめです。

おがの化石館

住所〒368-0101 埼玉県秩父郡小鹿野町下小鹿野453

営業時間9:00~17:00 ※入館は16:30まで

定休日火・12月28日~1月3日 ※火曜日が国民の休日にあたる場合はその翌日

TEL0494-75-4179

HPhttps://www.town.ogano.lg.jp/menyu/kankou/midokoro/kasekikan/kasekikan.html