店舗も焙煎所もメニューも。こだわりが心地よい蔵カフェ
Roast&Drip kakinokubo
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2025.10.31
“手作り”にこだわり、焙煎所から店内までDIY。蔵を改装した落ち着くカフェ
2020年におがのまちに移住された石蔵さんご夫婦が営むカフェ、「Roast&Drip kakinokubo」。すぐそばには赤平川の支流、般若川が流れ、その対岸には札所32番法性寺があります。ご自身でDIYされた焙煎所を併設し、こだわりのオリジナルブレンドコーヒーも販売しています。出産をきっかけに理想の暮らし方を考える中で、石蔵さんが偶然出会ったのがおがのまち。まちの人とのご縁や現在カフェとなっている古民家との出会いから移住を決めました。およそ1年半かけて改装したのは、なんと開かずの蔵。ふとん入れをテーブルに、古い板や机の脚は看板にと作り変えたり、家の周りの植物でかごを編んだり。敷地には薪ストーブで使う薪が積まれ、太陽光発電装置も自作する、どこまでも自分たちの手で作ることを大切されている空間はご夫婦の暮らし方を映しています。
数百通りのコーヒー豆の焙煎から生まれた究極の一杯を
自家焙煎のオリジナルブレンドコーヒーは“毎日飲んでも飽きない味”がコンセプト。生粋の理系でコーヒー好きのご主人が趣味で焙煎を始め、豆の種類や配合、煎りの深さの組み合わせを数百通り試して辿り着いた自信作です。焙煎したての豆が持つ香りにこだわり、豆の販売では注文を受けてから、カフェの営業日は当日の朝にその日の分を焙煎します。フルーティーな香りと舌に残る余韻が味わい深く、ご主人曰く“飲んでにこっとする味を目指している”とのこと。お店やWEBサイト、おがのまちの道の駅や秩父ミューズパークの直売所で買うことができるほか、「法性寺」ではお寺が持つストーリーを表現したスペシャルブレンドも販売しています。
壁一面の本を手に取って、忙しく過ぎていく日々にふと立ち止まる
カフェで提供するのは、“低糖質・グルテンフリーでも美味しい味”にこだわったスパイスカレーや季節替わりのスイーツ。材料もおがのまちの知り合いから仕入れているそうで、地域内での資源の循環を意識されています。コーヒーやスイーツ、お店の空間全てに通じるのは、石蔵さんご夫婦の“自分達が出会った良いものをお裾分けしたい”という想い。カフェをオープンしたのも、移住を検討する中で様々な暮らしをのぞいた経験から。同じような境遇の人に何か届けられたらという想いと、地域の人たちとつながれる場所をつくりたいという考えからだそうです。店内でひときわ目を惹くのは、壁一面に並んだ大きな本棚。夫妻が今の生活にシフトするときに参考にした本がずらりと並び、隙間には手づくりのアート作品やアクセサリーも。一つ一つ手に取りながら、自分の暮らしを見つめ直すような時間を味わえます。

